ポートフォリオワーカー
生きることを楽しむために、好きなことを仕事に。
それも幾つも。
デュアラー
都市と地方を行き来しながら
仕事や生活を
リ・デザインしていく。
「ネオ百姓」
「半農半藝」
「新ギグワーカー」
今までにない新しい職業を
編みだしていく。
利己主義から利他主義へ
人口905人の村から考える地域コイン 〜社会関係資本を可視化する
人口わずか1,000人未満、日本で最も美しい村から、個人の生き方、働き方を考える。
【Local Work Design Lab】プロジェクト。
社会関係資本を可視化することで生まれる経済循環。
「村民一家族」をキャッチフレーズにする村から全国への問題提起です。
岡山県新庄村は、総務省過疎地域自立活性化推進事業の活用により、「村内経済循環を増大させる電子地域ポイント活用事業」を令和3年3月24日より開始します。各地で電子決済のシステムが導入されています。
電子地域通貨を導入する地域も増えてきました。それぞれのツールの使用は手段に過ぎないはずなのに、あたかも使用することが目的であるかのように、本質的な面を見失っているのではないかと思える事例もあります。若干ブームになっている面も否めません。
人口900人の村、新庄村の本質的な問いは、「小規模自治体の経済活性化策はどうあるべきか」。
明治5年に村が成立して以来、今日に至るまで住民が常に考えてきたであろう問いです。
その問いに対して令和3年、岡山県新庄村が選択したシステムは
(株)カヤックの「まちのコイン」です。
システム自体はQRコードでの決済システムによく似ています。
しかし、異なるのは根底に流れる概念。
まちのコインの概念は、「人のつながりやアイディアを可視化して人のつながりを強くする」ということ。その結果として、お客が店を訪れ、結果としてモノの売り買いが行われ、経済の新たな循環につながります。
店側が手数料を支払ったり、一定の負担金を払ったり、場合によっては役所が大きな金額を支払ったりして、「誰かの大きな経済的負担の上に成立するお得を売りにして誘客する」というこれまで全国で行われてきた経済活性化策とは全く異なる概念です。
貨幣経済を否定しない、お金を稼ぐことからは逃げない。
しかし、無味乾燥の商売での稼ぎではなく、根底にある人と人とのつながりを拡大・深化させて新たな経済循環を生み出す村の取り組みを議論していきます。
◆「まちのコイン」の特長としくみ
「まちのコイン」は、株式会社カヤックが提供するシステム。2019 年 9 月に神奈川県「SDGs つながりポイント事業」で採択されて以来、福岡県八女市など 8 つの地域で活用されています。システムは電子地域通貨に類似していますが、「コインを円に換金できない」「人のつながりを主とするものとなるため、使えば使うほど人と人とのつながりが深まる」という特長を持っており、地域コミュニティの維持・深化・拡大に効果があります。